月別:2021年02月
成福寺「聖徳太子立像」の胎内に菩薩半跏像を発見!

奈良国立博物館が2月25日発表。

 

斑鳩町の成福寺(じょうふくじ)に伝わる

 

国重要文化財聖徳太子立像

(高さ約84センチ、13世紀)

 

をX線CTスキャンで調べたところ、

 

胎内から木造の

「菩薩半跏(ぼさつはんか)像」

(高さ約6・5センチ)

 

が見つかった。

このニュースの詳細は、毎日新聞を参照。

 

聖徳太子立像とは?

16歳の聖徳太子が父用明天皇の病気の回復を願って祈りをささげる姿とされています。

菩薩半跏像は宝冠をかぶり、右手のひらを頰に近づけ左足を垂らして座る姿で、太子の建立と伝わる「四天王寺」(大阪市天王寺区)の本尊「救世(くせ)観音像」と同じポーズです。

また、一般的な「如意輪観音」と同様、岩をかたどった台座に安置されています。

 

 

 

 

 

成福寺はどこにある?

残念ながら、成福寺は現存しません。

跡地は、「上宮遺跡公園」の直ぐ南にあり、金網で囲まれています。

所在地は、〒636-0113 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺南3−5

 

成福寺は、聖徳太子が晩年を過ごしたと伝わる「葦垣宮(あしがきのみや)」跡地に平安時代に創建されました。
お寺は存在しませんが、宗教法人として残っており、聖徳太子立像を保管しています。

聖徳太子立像を見たい!

聖徳太子立像は2021年4月27日~6月20日に奈良国立博物館で開かれる「聖徳太子1400年遠忌記念特別展 聖徳太子と法隆寺」で展示されます。
「聖徳太子1400年遠忌記念特別展 聖徳太子と法隆寺」の詳細は、ここをクリック!
斑鳩町観光協会が医療系ベンチャー企業ネクイノと新型コロナの感染対策支援契約

2021年2月24日斑鳩町観光協会が新型コロナ対策について、大阪市にある医療系ベンチャー企業・株式会社ネクイノとアドバイザリー契約を締結しました。

 

【締結内容】

一般社団法人斑鳩町観光協会(奈良県生駒郡斑鳩町)の会員および観光客等を対象に、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策に関するアドバイザーとして全面的に支援と協力を担う「新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策に関するアドバイザリー契約」を締結。

医学的・疫学的観点から感染拡大のリスクを精査し、アドバイザーとして専門的な支援と協力をする。

 

【斑鳩町観光協会の目的】

聖徳太子の没後1400年にあたる今年は、法隆寺でも特別な法要や宝物の特別展示が行われる。新型コロナの状況によっては、多数の観光客が町内を訪れることも予想されるため、観光協会では、「安心・安全・快適」の3つの取り組みで感染防止の協力を期待している。

斑鳩町観光協会HP ⇒ こちら

 

締結日:2021年2月24日(木)
提携期間 :結日より6ヶ月間

(以後、申出がなければ6ヶ月間ずつ延長)

 

 

 

 

2021年は、聖徳太子の1400年忌という節目の年にあたります。

この節目の年に、NHK奈良放送局は、

 

聖徳太子1400年遠忌記念 特別展「聖徳太子と法隆寺」

 

を開催します。

 

【本展の内容】
聖徳太子の1400年の遠忌にあたり、法隆寺の寺宝を中心に、太子の肖像や太子の遺品と伝わる宝物、また飛鳥時代以来の貴重な文化財を通じて、太子と太子信仰の世界に迫ります。

 

【会場】

奈良国立博物館 東新館・西新館

 

【会期】

2021年4月27日(火) ~ 6月20日(日)

 

【休館日】毎週月曜日

ただし5月3日(月・祝)は開館

 

【開館時間】

午前9時30分~午後5時

※土曜日は午後7時まで

※入館は閉館の30分前まで

 

【料金】

事前予約優先制を導入。

「前売日時指定券」をお持ちの方が優先的に入館。すべて税込。

<前売日時指定券(ローソンチケット)>

一般1,800円 

高大生1,200円 

小中生300円 

キャンパスメンバーズ400円

 

<当日券(会場販売)>

一般2,000円

 高大生1,400円

小中生500円

キャンパスメンバーズ400円

 

【住所】

奈良市登大路町50番地(奈良公園内)

 

【アクセス】

近鉄奈良駅から登大路を東へ徒歩約15分

JR奈良駅から、市内巡回バス外回り(2番)

「氷室神社・国立博物館前」バス停下車すぐ

 

【問合せ】 ハローダイヤル

050-5542-8600

 

【HP】 奈良国立博物館

 

【展覧会サイト】

特別展「聖徳太子と法隆寺」

 

【主催】

奈良国立博物館

法隆寺、

読売新聞社、

NHK奈良放送局、

NHKエンタープライズ近畿、

文化庁

 

【特別協賛】

キャノン、JR東日本

日本たばこ産業

三井不動産、三菱地所、明治ホールディングス

 

【協賛】

清水建設、高島屋、竹中工務店

三井住友銀行、三菱商事

 

【協力】

NISSHA、非破壊検査

奈良県、日本香堂、仏教美術協会

 

世界遺産法隆寺に思うこと

法隆寺。日本人なら誰でも知っていると言っても過言ではありません。

歴史の教科書で必ず出てきます。

 

その法隆寺は、607年聖徳太子によって建立されました。

世界最古の木造建築です。

 

法隆寺、法起寺、法輪寺を「斑鳩の里」と呼んでいます。

この辺りを歩いていると時間がタイムスリップしたような感じを受けます。

 

法輪寺の五重塔。法輪寺の三重塔、法起寺の三重塔

この3つの塔とを斑鳩三塔と呼んでいます。

 

毎年2月11日斑鳩町では、

「いかるがの里・法隆寺マラソン」「斑鳩三塔健康走ろう会」を

開催しています。

斑鳩三塔をゆっくり走るコース(約6.7km)です

 

そして、法隆寺と言えば頭に浮かぶのは、

正岡子規が読んだ

「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」

です。

 

この句のすばらしい所は、人間の五感に響くと言われています。

柿の味覚、鐘の音、法隆寺の秋の風景が目に浮かんできます。

 

1993年12月11日日本で最初のユネスコ「世界文化遺産」に登録されました。

その名は、「法隆寺地域の仏教建造物」です。

 

法隆寺地域の範囲はどこでしょうか?

法隆寺の建造物47棟と法起寺の三重塔を加えた48棟が世界遺産の対象となっています。

この内11棟が現存する世界最古の木造建築です。

 

最近は、世界遺産登録はその地域の一大イベントで大きく報道されていますが、法隆寺が登録された時は、それほど世間の関心はなかったのでなないでしょうか?

 

法隆寺が建立されてから1400年もの長きに渡って、ここに存在していることを想像するだけで太古のロマンを感じます。

 

そして、2021年は「聖徳太子没後1400年」にあたります。

全国の聖徳太子ゆかりの地や寺院では「1400年御遠忌」が予定されています。

残念ながらコロナで延期されています。

50年、100年毎の行事ですので、延期しても行ってほしいと思っています。

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