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2023年5月14日から5日間の日程で、京都、奈良を訪問されている上皇ご夫妻が

17日午前 斑鳩町の中宮寺

を訪問されます。

 

一般の参拝は?

上皇ご夫妻の中宮寺訪問により、一般参拝は拝観停止です。

令和5年5月17日(水)午前中9時~12時は拝観停止

 

宿泊先

上皇陛下ご夫妻の奈良での宿泊先は

奈良ホテル

 

訪問目的

中宮寺は2021年3月に修繕を終えた本堂の拝礼。

上皇ご夫妻は中宮寺の本堂の修繕を支援していて、修繕を終えた姿を見たいという思いから、今回、訪問されることになったということです。

交通規制

令和5年5月17日(水)9:30~13:30、斑鳩町において一時的な交通規制が実施されます。
交通規制に伴い、交通混雑が予想されますので、当日は公共交通機関の利用や現場警察官の指示に従った通行や迂回に御協力をお願いいたします。
規制時間・路線は、事件事故の発生や災害等により変更される場合があります。
予定している規制時間帯の中で、最長20分程度の規制を数回実施します。

<法隆寺iセンターより引用>

1400年の祈りと信仰の美術、奈良・斑鳩から札幌へ

法隆寺、中宮寺および太子ゆかりの斑鳩の諸寺に伝わる多数の国宝・重要文化財を含む前後期計約40件の宝物を紹介。

 

中宮寺の国宝菩薩半跏思惟像(伝如意輪観音)は、北海道初公開。

 

イベント名

開始期間

2022年9月3日(土)〜10月30日(日)

前期:9月3日~10月2日

後期:10月4日~10月30日

※一部、出展作品の展示替えを行います。

時間

9:30〜17:00 (最終入場時間 16:30)

休館日

月曜日

※ただし、9月19日、10月10日は開館

9月20日(火)、10月11日(火)

会場

北海道立近代美術館

〒060-0001 北海道札幌市中央区北1条西17丁目

TEL 011-644-6882

 

・地下鉄東西線 西18丁目駅下車 4番出口から徒歩5分

・JRバス、中央バス、ぶらりサッポロ観光バス

道立近代美術館バス停下車 徒歩1分

料金

一般 1,800円(1,600円)
高大生 1,000円(800円)
中学生 700円(500円)

チケット購入

チケットぴあ

北海道新聞創刊80周年「国宝・法隆寺展」

前売券、当日券

会場地図

 

 

 

【期間限定】コロナで法隆寺拝観時間変更8:30〜

コロナの感染拡大の影響で法隆寺の拝観時間が変更になっています。

 

法隆寺拝観時間

期間:2021年6月1日(火)~8月31日(火)

拝観時間: 8:30~17:00

 

通常は、8:00〜17:00ですが、30分遅らせています。

 

その他の近隣寺院では

中宮寺は拝観中止

中宮寺は、期間限定で拝観中止です。

期間:2021年4月28日(水)〜6月20日(日)

 

アジサイの矢田寺は境内立ち入り禁止

紫陽花で有名な大和郡山の矢田寺は、境内立ち入り禁止です。

期間:2021年5月15日(土)〜6月30日(水)

紫陽花の季節だけ運行する奈良交通臨時バスも運休です。

中宮寺本堂の修復と建築家吉田五十八 (日本経済新聞記事)

2021年5月20日の日本経済新聞に

「中宮寺本堂 伝統とモダンの最適解、吉田五十八が模索」

という記事が載っていました。

 

中宮寺は現存する最古の尼寺

中宮寺は聖徳太子ゆかりの現存最古の尼寺です。
飛鳥時代の創建時は東に500㍍ほど離れた場所にありましたが、室町時代に現在地に移され、江戸時代からは宮家の皇女を迎える門跡寺院となりました。

中宮寺跡は整備されイベントなどに利用しています。

 

中宮寺は法隆寺夢殿の北東角にあり、同じ敷地内で砂利を踏んで閑静な庭を進むと、ヤマブキの植え込みの中に銅ぶき屋根の勾配が見えます。

 

中宮寺本堂の再建

中宮寺本堂は、1968年故高松宮妃喜久子さまの発願で、耐震耐火を施した鉄筋コンクリート造(RC造)に建て替えられました。

その設計を任されたのが、近代数寄屋建築の名手、吉田五十八でした。

 

本堂は浅い池に囲まれ、水の中から伸びる円柱が深い軒を支えています。

平安時代の寝殿伽藍を模し、浮御堂をイメージしてつくられました。

 

しかし、建設から半世紀余りがたち、2020年秋から老朽化した柱などの修復を行っており、2021年春、竣工当時の優雅なたたずまいが蘇りました。

 

中宮寺本堂を建てた吉田五十八とは?

1894年、「太田胃散」の創業者、太田信義の第8子として東京日本橋に生まれました。

東京美術学校(現在の東京芸術大学)で建築を学び、卒業後、ドイツの新しい建築をじかに見ようと欧米へ外遊しました。

そんな吉田五十八が衝撃が受けたのは新建築ではなくイタリアの初期ルネサンス建築でした。

 

「そこで生まれ、そこの血をうけた人間でなければ建てられない建築がある」と痛感した吉田五十八は、帰国後、若い建築家がこぞって近代建築に向かう潮流の中で日本建築の革新を志します。

 

「いまの日本建築は、ただ祖先の遺産にすぎない。それを、自分の資産に引き戻さなければならない。いままでの伝統的日本建築に近代性を与えることによって、新しい感覚の日本建築が生まれるに違いない」(「数寄屋十話」)

 

「古来からの枡組(ますぐみ)建築から脱却し、できる限り簡素化したなかに、皇室の寺院としての格調をただよわした御堂にした」。

竣工当時、吉田は建築誌にそう書き残しています。

 

吉田五十八の建築作品

1970年の大阪万博の松下館

中宮寺本堂を真似て作られた。

中宮寺の写真をみた松下幸之助が吉田に設計を依頼しました。

大和文華館

・岩波書店の創業者、岩波茂雄が熱海に建てた「惜櫟(せきれき)荘」

・東京・築地の料亭新喜楽

 

中宮寺本堂の修復費用はクラウドファンディング

本堂は文化財に指定されていないため、国や自治体から修復の補助金が出ず、費用は日本経済新聞社運営クラウドファンディング(約1,000万円)や寄付で集めました。

 

朱色だった外壁や柱は竣工時の写真などを確認しながら茶系の落ち着いた色合いに復原され、杉板に和紙を貼った内陣の壁も新しくなりました。

 

修復を請け負った大林組は「RC造ながら、自然の空気の流れを利用した換気システムを採用するなど数寄屋造りを現代によみがえらせた建物です。随所に吉田五十八のこだわりが感じられます」と言っています。

 

日本経済新聞より引用