- 投稿 2021/05/09更新 2021/05/09
- 徒然日記
宮城県仙台市青葉区の
「東北大学片平キャンパス西側の一角
「第二高等学校片平記念苑(えん)」に

(河北新聞より引用)
中宮寺の国宝 菩薩半跏像(伝如意輪観音)を
真似た観音像が佇んでいます。
(2022年8月移転)


(東北大学粟野観音像) (中宮寺国宝菩薩半跏像)
(※:画像は、東北大学萩友会HP、中宮寺HPより引用)
2021年5月5日の日経新聞に
「東北大に観音像が立っているワケ」
という記事が載っていました。
斑鳩町に関係するので取り上げてみました。
関西に住んでいる者にとっては、東北大学はなじみが薄いのですが、
日本では「東京大学」「京都大学」に次ぎ3番目に出来た帝国大学です。
正に、日本のトップ3の大学です。
建立されたのは1935年と古く、今から約90年位前に建てられています。
この像は通称「粟野観音」と呼ばれ、かつてここにあった旧制二高(現東北大)の名
本来は、本人の銅像を建てようとしましたが、粟野先生が固辞し、代わりに観音像を建てたそうです。
粟野さんは、英語学の第一人者で、夏目漱石の小説「
詳しくは、下記サイトに詳しく記載されています。
⇒ 粟野健次郎顕彰会
この像には、次のような碑文が書かれています。
私が、興味を引いたのは、光背裏面に書かれている
「以和為貴」
の文字です。


(画像は、東北大学萩友会HPより引用)
これは、聖徳太子の十七条憲法第一条の
「一に曰く、和を以て貴しと為し=以和為貴」
です。
中宮寺は、聖徳太子ゆかりのお寺です。
その、聖徳太子の教えを光背に書かれているのはうれしい気持ちになります。
この通称「粟野観音」ですが、東北大学雨宮キャンパスの移転で存続が危ぶまれていました、二高の建学の地である現在の東北大学片平キャンパスへの移設が検討されているそうです。
(画像、本文は、東北大学萩友会HP、粟野健次郎顕彰会HPより引用)
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